最新バージョン「Movable Type 8」の新機能を紹介

最新バージョン「Movable Type 8」の新機能を紹介 最新バージョン「Movable Type 8」の新機能を紹介

こんにちは! シックス・アパート株式会社 製品企画シニアマネージャーの早瀬です。

2023年11月に Movable Type の最新バージョン、Movable Type 8 をリリースしました。Movable Type 8 では、これまでの機能を継承しながら各種改善・強化、古い機能の廃止、使用しているライブラリのアップデートなどを行い、安全に長く使っていただけるCMSを目指しています。

新機能の追加や機能強化も多数行っていますので、今回はその中からいくつか便利な機能をご紹介します。

MTブロックエディタ

まずは、新しいブロックエディタです。第2回の記事で紹介した「MTブロックエディタ」プラグインを標準機能として同梱しました。

MTブロックエディタ操作画面

ブロックエディタとは、記事やウェブページの中身を書くエディタの編集形式(フォーマット)のひとつです。見出しやテキスト、表組み、画像などの要素をブロックとして組み合わせて編集できます。

Movable Type 8 の新しいブロックエディタでは、標準で用意された「テキスト」「画像」「ファイル」「HTML」「oEmbed」「罫線」「テーブル」「マルチカラム(2列/3列/4列)」の8種のブロックだけでなく、コンテンツに合わせた独自の表現ができる「カスタムブロック」を作成することも可能です。これがとても強力な機能で、制作者がコンテンツに合わせたブロックとそのデザインを用意しておくことで、運用者はHTMLやCSSを触ることなく見栄えのいいコンテンツを簡単に作成することができるようになります。

たとえば、インタビュー記事などで吹き出し風のレイアウトを最近よく見かけるかと思います。あの見せ方を実現したい場合、あらかじめ制作者がそれぞれの話者のアイコンや発言内容のテキストを入力する枠と、それを吹き出しとして表現するデザイン(CSS)を設定したカスタムブロックを用意しておきます。そうすると、記事の執筆者はそのカスタムブロックを使うだけで、複雑なHTMLやCSSのコードを触ることなく、簡単に吹き出し風レイアウトのインタビュー記事を作ることができるのです。

ブロックエディタの詳細については以下第2回の記事をぜひご覧ください。
Movable Typeの人気プラグインとは?『ブロックエディタ』を使ったコンテンツ作成効率アップ術をご紹介

また、応用例として、ブロックエディタを使ってウェブサイト全体を編集できるテーマ「Block(ブロック)」のアルファ版も公開しています。
Block | CMSプラットフォーム Movable Type ドキュメントサイト

Block(ブロック)の編集画面

このテーマは、前述のカスタムブロック機能を活用したテーマで、管理画面からコンテンツデータを追加していくだけで、ローコードでページを作成することができるようになっています。

現在はアルファ版として、レイアウトに必要な基本的なブロックのみ用意しています。ブロックを追加する形でページを作成するサンプルとして参考にしていただければと思います。

ブロックエディタのマニュアルはこちらです。
MTブロックエディタ | Movable Type ドキュメントサイト

共有プレビュー機能

続いて、複数人でサイト運用を行う際に便利な「共有プレビュー」機能をご紹介します。

公開前のコンテンツの事前確認を行える機能で、その名の通り、プレビューを他者に共有することができます。こちらもプラグインで提供していた機能を同梱した形となります。

共有プレビュー機能操作画面

共有プレビュー機能で、できることは主に次の3つ。

  1. コンテンツデータ・記事・ウェブページにおいて、実際にサイトに反映された状態のプレビューページを生成し、公開前に他の人に共有
  2. 編集中のコンテンツを更新してコンテンツを変更して再保存しても、公開まで共有プレビューのURLを維持
  3. 共有プレビューページを閲覧するためのパスワードを設定

これまでも管理画面で一時的にページを確認するためのプレビュー機能はありましたが、共有プレビューはずっと同じURLでプレビューを表示でき、関係者に共有することができるのが大きな特長です。

パスワードも設定でき、閲覧するためにCMSのアカウントなどは不要なので、外部の関係者への確認依頼なども安全かつスムーズに行えます。

使い方は簡単です。記事を下書きすると、管理画面右側のメニューにある「共有プレビューを開く」というボタンをクリックすると、プレビュー画面が生成、表示されます。

共有プレビュー機能操作画面2

共有プレビュー画面の上部には、青いツールバーがあります。

共有プレビュー機能ツールバー

このツールバーの右端には3つのボタンがあり、左から順に、

  • プレビューしているコンテンツの編集画面に直接アクセスできるボタン
  • 共有プレビューリンクを取得するボタン
  • 公開時のURLを取得するボタン

となります。

「共有プレビューリンクを取得」をクリックするとURLがコピーできるので、関係者にURLを共有する際に便利です。

共有プレビュー機能操作画面3

右端の「公開時のパーマリンクを取得」をクリックすると、このページの公開時のURLをコピーすることができます。これまでも編集画面には表示されていましたが、共有した画面で取得することができるので、管理画面に入れない関係者も確認することができて便利です。

共有プレビュー機能操作画面4

このように、公開前に関係者の間でのプレビュー共有・確認・修正がとてもスムーズに行えるようになります。難しい設定は必要なく、すぐに使える機能となります。

共有プレビュー機能のマニュアルはこちらです。
共有プレビュー | Movable Type ドキュメントサイト

管理画面の多要素認証機能

最後に、管理画面のセキュリティを強化できる多要素認証機能をご紹介します。

多要素認証機能イメージ画像

その名の通り、Movable Type の管理画面にサインインする際に、多要素認証を設定することができる機能です。 現在は、TOTP(Time-based One Time Password)による2要素認証に対応しています。

Movable Type では、管理画面にサインインする際に一定の回数以上ユーザー名とパスワードを間違えるとアカウントがロックされる「認証ロックアウト機能」を搭載しており、辞書攻撃による不正ログインを防ぐことができるようになっています。

さらに、今回新たに搭載された多要素認証を設定しておくことで、ユーザー名とパスワードが万が一漏洩してしまった場合でも、管理画面への不正なログインを防止することができるので、より安心してサイト運用を行えます。

多要素認証を利用するには、TOTPに対応した認証コードの生成アプリ(認証アプリ)が必要です。

現在、次のアプリで動作を確認しています。

  • Google Authenticator ( iOS版 / Android版 )
  • Twilio Authy ( iOS版 / Android版 )
  • Microsoft Authenticator ( iOS版 / Android版 )
  • 2FA Authenticator (2FAS) ( iOS版 / Android版 )

以上、Movable Type 8 の新機能から、新しいブロックエディタ、共有プレビュー機能、多要素認証機能をご紹介しました。

コンテンツ制作、サイト運用、セキュリティ対策にそれぞれ役立つかと思いますので、ぜひ最新の Movable Type 8 をご利用いただき、新機能をお試しください!

この記事を書いた人

早瀬将一さま

早瀬将一

シックス・アパート株式会社 プロダクトシニアマネージャー。CMSプラットフォーム「Movable Type」シリーズの製品企画を担当。

以前は同社でテクニカルサポートを担当、さらに合同会社アライアンス・ポートでWebディレクター職を経て現職についたこともあり、ユーザー視点にたった製品開発を心がけています。

また、個人ではインタラクティブ作品の制作、ドローンなどの動画撮影も得意とし、地元観光課の公式動画を制作するなど、さまざまな活動を行っています。

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