レンタルサーバーの稼働状況/サポートがよくない、といったトラブルが発生しレンタルサーバーを変えたいと思っても、携帯電話だったら、事業者に任せればできますが、レンタルサーバーの場合、移行作業は自分でやらなければなりません。
今回は、移行の際のトラブルとその回避についてお話します。
個人事業主としてフリーエンジニアをしている木下です。
規模の大小はさておきまして、レンタルサーバー乗り換えに伴う移行作業をよくお請けします。
理由としましては様々ですが、トラブルや不具合が増えた、アクセスが増加しているため速度や性能が足りなくなった、社内(部内)で現在契約しているレンタルサーバーより安いレンタルサーバーに乗り換える方針になった、使わなければいけない機能が既存のレンタルサーバーにないため、サポートに連絡してもなしのつぶて…、動機は様々ですが、いずれも既存の契約しているサービスに不満が出てきた、ということに端を発します。
このレンタルサーバーの乗り換え、実は賃貸住宅の引っ越しと同じ考え方ができるのにお気づきでしょうか?
目次
レンタルサーバー移行とは家の引っ越しに似ている
賃貸住宅を契約して引っ越し、数か月後すぐに引っ越す、なんてことはしないと思います。
賃貸住宅を借りるためにはある程度初期費用である敷金礼金、保険料、仲介手数料などは必要になってきます。いま住んでいる家から別の家に引っ越しするとしたら、引っ越し業者の見積もりや段取りの打合せから、引っ越し当日までに荷造りをしていざ引っ越し、引っ越した先の家で荷ほどきをし、家具の配置を考えて…と、いった具合に引っ越しはそれなりの労力を必要とします。
賃貸住宅を変えるたびに、この引っ越しに掛かる費用と労力はかさんできます。
つまり、一回引っ越したら長く住んだ方がこれらの費用と労力を掛けずに済むということになります。
それゆえ賃貸住宅を契約するときにはある程度自分が住居に要求する条件を厳選して選択をすることになります。
レンタルサーバーの移行にもこれと同じ考え方が当てはまります。
月額費用でコンテンツの場所を借りるレンタルサーバーは賃貸住宅、自社ホームページのコンテンツや電子メール環境などの自社データが賃貸住宅に設置している家具のようなものです。家財道具を運ぶのが家の引っ越し、コンテンツや環境を運ぶのがレンタルサーバー移行ということです。
平たく言えば、レンタルサーバー管理者はレンタルサーバー移行に伴い、コンテンツデータや電子メール環境の引っ越し作業を一手に引き受ける必要がある、ということです。
レンタルサーバーの引っ越し作業
レンタルサーバーの移行に必要な作業、簡単に見てみましょう。
レンタルサーバーでWeb・メールを利用していたとします。このレンタルサーバーを別の事業者に切り替えることにしました。
このとき要求されるのは、対外的に見て自社レンタルサーバーの動作が停止しないこと、加えて一通であってもメールデータを取りこぼさないこと、この2点が要件として挙げられます。つまりビジネスの道具であるIT(Web・メール)が停止しないようにすることでビジネスが停止しないように配慮する、ということです。
このレンタルサーバー移行作業において登場するのは切り替える対象であるWebレンタルサーバーとメールレンタルサーバーに加えて、この二者を名前解決するDNSレンタルサーバーで作業が必要になります。
移行の手順例
まず、旧レンタルサーバーとまったく同じ状態の新レンタルサーバーを構成します。
Webレンタルサーバーは同じホームページのコンテンツを複製し、Webページが旧レンタルサーバーと同じ動作であることを確認することになります。メールレンタルサーバーは旧レンタルサーバーと同じメールアカウント(メールアドレス)を全て作成し、可能であればテストメールの送受信で確認することになります。
いざ同じ状態のレンタルサーバーが新旧2台用意できたところでDNSレンタルサーバーに設定してあるレコード設定を変更することで切替を実施することになります。
切替の実施にはメールユーザーが安定して使えない時間帯が存在してしまいますのでユーザーに対する案内も必要ですね。
DNSレンタルサーバーの切替に伴い、移行期間に突入します。
このタイミングではキャッシュがクリアされるまでの間、新レンタルサーバーも旧レンタルサーバーも並行して参照されることになります。極力この時間を短くするために事前にDNSレンタルサーバーにTTL値の設定をしておくことが推奨されます。
メールレンタルサーバーの移行ではさらに、旧メールレンタルサーバーに残ったユーザー宛ての電子メールをPCで受信する必要があります。
旧メールレンタルサーバーの電子メールを全て受信し終わったところで新メールレンタルサーバーを使うための設定変更作業をユーザーのPC一台ずつ実施することで、メール環境の移行が完了します。ユーザー数が少なければよいのですがユーザー数が増えれば増えるほどこの労力は侮れない工数となっていきます。
こうして移行期間を経て、旧Webレンタルサーバーのコンテンツが参照されなくなり、旧メールレンタルサーバーにユーザー宛てのメールが届かなくなったところでようやく新レンタルサーバーへの移行が完了し、旧レンタルサーバーをたたむことができるようになります。
ユーザーからの要望
これだけ苦労して移行したレンタルサーバー、できれば長く使いたいものです。
しかし、その移行したばかりのレンタルサーバーに対して容赦なくユーザーからの要望が届きます。
移行したメールレンタルサーバーに対して、
「最近、迷惑メールとか添付ファイルにウィルス付きのメールがたくさん来るんだ。」
ユーザーからそんな要望を受けたレンタルサーバー担当者にユーザーの言葉はこう続きます。
「ちょっと設定変更してさ、フィルタしてよ、迷惑メール。」「ええ?でもプロバイダのホスティングサービスですからね。すぐには難しいですよ。」
「でもSpamAssashinとかClamAVとか無料のソフトをインストールしてちょっと設定すればできるでしょう?よろしく頼むよ。」
そう言い残して立ち去ったユーザー、後に残されたレンタルサーバー担当者は頭を抱え込んでしまいました。 かと思えばWebレンタルサーバーに対して、「そろそろ我が社のホームページもCMSでコンテンツ管理をしようと思ってね。」
「ええ?でもプロバイダのホスティングサービスですからね。すぐには難しいですよ。」「Wordpressってのインストールすればいいんでしょう?よろしく頼むよ。」
そう言い残して立ち去ったユーザー、後に残されたレンタルサーバー担当者は頭を抱え込んでしまいました。
往々にして、選定時に潜在化していた需要は実際に新環境を使い始めてから顕在化してくることが多いというシステムあるあるです。
「選定時に分かっていれば、最初から要件を満たしていたのに!」
どっちも、レンタルサーバーを自社で所有していればオープンソースのフリーソフトウェアをレンタルサーバーに追加し、必要な設定を実行することで実現する事例です。ですが、レンタルサーバーは提供された状態を"使う"ことに主眼を置いて契約するレンタルサーバーなので、自社で用意するレンタルサーバーほどの自由な構成変更をすることはできません。
こういったユーザーからの要望をきっかけとするだけでなく、契約したレンタルサーバーがしょっちゅう停止して困る、やりたいことやユーザー規模拡大(社員数増加)に伴ってレンタルサーバーの性能を向上させることができない、という動機も考えられる一つの移行の要因です。
「選定時に分かっていれば、最初からそんなサービスを選定しなかったのに!」
こうして再びレンタルサーバー移行をすることになります。
きっと選定時にこう思うでしょう。
「次に契約するレンタルサーバーは、未だ見ぬ要望に応えられるんだろうか?」
レンタルサーバーの引っ越し作業 まとめ
データの移行作業は、すべてレンタルサーバー担当者に降りかかってきます。しかし移行したレンタルサーバーが期待通りに動くのか、将来にわたって問題なく使えるのか、選定時にしっかり選ばないとまたレンタルサーバーを選び直すことになります。
サポートを頼る
レンタルサーバーはWeb/メールといった世の中で一般的に使われるレンタルサーバーを各事業者が作り込んで契約者に提供する形態のサービスです。このため、Webレンタルサーバーやメールレンタルサーバーといった「レンタルサーバー側の動作知識」は管理者に要求されません。
しかし日常業務では不要だった知識が移行の時に要求されます。
「よろしく頼むよ。」と簡単に移行を頼まれはしますが胸をはって「移行をやったことがないから分かりません。」と言う訳にもいきません。何とか移行が成功するように必死で検索エンジンにキーワードを入力して調べることになります。
必死に調べた結果、どのレンタルサーバーも同じように見えますが、よく調べてみれば各社ソフトウェアのバージョンの違い、WebレンタルサーバーといってもApacheやnginxや他のWebサーバソフトという具合にいくつか種類があったりと細かなところで違いがあることが分かりました。
同じMySQLでもバージョンが違うことでエクスポートデータがインポートできなかったり、 移行にあたってこういった細かな差が、移行作業に差し支えることがあります。
契約前の選定段階で、実際に環境をさわってみる、というわけにはいきませんからカタログやスペック表を元に選定をすすめますが、元々レンタルサーバー側の知識がそれほどあるわけではないので、レンタルサーバーのことを詳細に解説しているカタログや詳細な仕様がかかれている書かれているスペック表をみてもなんのことやら…、さっそく行き詰ってしまいました。
こういうときに頼れるのが、購入前の製品サポート窓口です。
レンタルサーバーを利用するのはレンタルサーバー知識が要らないから、でも移行時の選定にはレンタルサーバー情報をベースに比較検討するためにレンタルサーバー知識が要求されます。
ここにちょっとしたギャップが生じます。
このギャップを埋めるためには、サポート窓口に問合せをしてしまったほうがあっさりと回答を得ることができます。質問する貴方の知識の多寡を心配する必要はありません。なにしろサポート窓口は説明する相手がどんな知識レベルであっても自社製品について顧客(ないし見込顧客)が理解できるように説明する、という業務を専門としています。
しかし、中にはこういったサポート窓口があまり強くないサービスの会社もあります。
そう言ったサポートのやり取りでは、要領を得ず欲しい答えがもらえなかったりはぐらかされたりとあまり実りのあるやり取りにならないこともあります。
月並みですが、安価なサービスにサポートは期待できません。これは概ね世の中では共通認識のようになっていますが、そのレンタルサーバーに、企業のWebサイトと電子メールをホストするレンタルサーバーにも関わらずサポートが期待できないサービスを契約していいのか、を契約前に考えておく必要があります。
例えば、専門家ではない兼任管理者であれば、電話やメールでしっかりとしたサポート受けることができるのは、専門の知識なしにレンタルサーバーの操作ができるか、という点が重要になってきます。 企業内ではITに様々な要件が挙げられます。その中には標準から外れたような特殊な対処を必要とする場合もあります。どのような操作をすれば望みの設定が完結できるかを専門の知識なしに実行するためには、サポートに「何をやりたいのか」を説明し、実現するためにはどのようにレンタルサーバーを操作することで実現できるかを聞きださなければなりません。しかしサポートが期待できないサービスでは実際に設定をする人が満足できる答えは期待できません。
では、専任の担当者であれば知識が豊富なので大丈夫だろう、というわけにはいきません。
前述したようにレンタルサーバーではレンタルサーバーを、各事業者が作り込んで契約者に提供するため、実際に契約する側ではそれほど深い部分の設定ができない、という特徴があります。
つまりレンタルサーバーの設定は用意された操作画面でしか設定作業を実行することができないということになります。
このため、実際にレンタルサーバーを構築して設定したことのある経験者であっても経験者が使っていたコマンド画面は用意されていないことが多々あります。
こうなると一般的なレンタルサーバーで会得した知識や経験を踏まえて契約するレンタルサーバーに望みの設定を実施することになりますが、実際に実行したい設定をどのような操作で実現可能なのかという点について分からないところがあればサポートに頼る必要が出てきます。
こうしてサポートに期待するところが多少ならずともあるのであれば、そのサポートの提供条件にも着目してできるだけ自身の都合のよい時間帯でサポートが受けられるサービスを選定することも重要になってくるでしょう。
人手が足りないから…どうしよう?
専任・兼任に関わらずレンタルサーバー管理者は大小さまざまなタスクを抱え、日々こなしています。
そんなレンタルサーバー管理者はその仕事量に対して人手が不足する状況に多く出会います。
いま担当しているプロジェクトでは人手が不足しているが、相談しても「新しい人員を雇い入れるほどの予算はない…。」とうやむやになることがあります。
レンタルサーバーの移行や導入でもこういった人手不足に陥ることがあります。 あるいは「人は居るんだけどなぁ…。」このボヤキに続くのは「スキルフルな人材が居ないんだ。」です。こういうケースもあるでしょう。
例えば現在のホームページを移行する場合、で考えてみます。
ホームページには、ApacheやnginxのようなWebレンタルサーバーが基盤となっています。Webレンタルサーバーとしての機能は同じですので、レンタルサーバーからレンタルサーバーへの移行においてはそれほど深く専門的な知識が要求されるわけではありません。
では知識不要で移行作業が完了できるか、といえばそうもいかないのがこのケースの移行です。
既存のレンタルサーバーと同一のWebレンタルサーバーであれば、単純にホームページのコンテンツを右から左に移すだけでうまく動作してくれます。
しかし移行先のレンタルサーバー環境が既存のレンタルサーバーと”同一構成・同一バージョンではない”こともあります。このとき知識が要求されることになります。
既存のレンタルサーバーがApacheベースだが、移行先がnginxベースのWebレンタルサーバーである、という場合、具体的にはコンテンツに含まれる.htaccessファイルは修正を要しますし、Apache用のモジュールに依存したコンテンツがあればnginxで動作するように手を入れる必要があります。
この例ではホームページだけでしたが、既存のレンタルサーバーで利用されている機能について移行先のレンタルサーバーの差異を踏まえて移行作業を完了させるためには使われている機能すべてについて、こういった細かな部分を確認し対処できる必要があります。
あくまで細かな点なのでそれほど要求されるレベルは高くないにしても、既存のコンテンツを以前と同様に正常動作させるための移行作業には知識が要求されるということです。
ですが、兼務でレンタルサーバーを管理している方の本来の業務は他にあります。本業の知見が深くともレンタルサーバー知識が浅学なケースも少なくないでしょう。要求される知識レベルはそれほど深くないとはいえ、Apacheとnginxの両方の知識を有する人材を新たに雇おうとしてもそう簡単に見つからないという現実もあります。
こういう場合に構築や設定作業を所定の費用を支払うことで一通り作業を完了させて「あとは使うだけ、の状態にして提供」してくれるのが設定代行オプションサービスです。
この設定代行を使う人は以下のケースが考えられます。
- 「スキルや知識がない状態なのに…」それでも指示を受けてどうにかしなきゃいけない、という人
- 「調べれば分かるんだけどなぁ…調べる時間がないんだよね。」という人
- とにかく自分の時間を確保する必要がある人
つまり、サポートにあれこれ問い合わせるのが知識を補完してもらうことに対価を支払うのに対して、設定代行はより直接的な知識と作業に対価を支払うことになります。つまり、「知識がない&時間がないをお金で解決」です。
設定代行を依頼すれば、使うために必要な知識だけを習得するだけで済んでしまいますので、移行・構築の時だけしか使わないような知識を改めて学ぶ必要はありません。作業がうまくいかずにあれこれと動作検証・動作確認を重ねることもなくなります。
またレンタルサーバーに付属しているオプションサービスなので、実際に人を雇って移行の実作業を実施するよりも安価に抑えることができます。
サポートに頼る まとめ
面倒な移行作業でも、サポートやレンタルサーバー各社が用意してるサービスを利用すれば代行してくれるサービスもあります。
設定代行サービスに頼る~レンタルサーバー各社設定代行比較
設定代行オプションはレンタルサーバーを契約したうえで追加料金を要します。追加料金でオプションを購入することによって設定代行サービスを享受することができるという形態で提供されることが一般的です。一例としていくつかの設定代行オプション料金を見てみましょう。
GMOクラウド iCLUSTA+
レンタルサーバープランの設定代行オプション料金
オプション名 | 金額 |
---|---|
メールアカウント作成(1アカウント) | 3,000円 |
メール転送設定(10アカウント) | 3,000円 |
「WordPress」インストール設定代行 | 12,000円 |
SSL証明書設定代行 | 20,000円 |
レンタルサーバー移行代行 | 10,000円~ |
さくらインターネット
レンタルサーバープラン月額9,720円~の設定代行オプション料金
オプション名 | 金額 |
---|---|
ユーザーカウント設定(10アカウント) | 5,400円 |
メール転送設定(10アカウント) | 5,400円 |
SSL証明書設定代行 | 20,000円 |
NTTコミュニケーションズ
レンタルサーバープラン月額料金3,002円or 5,700円の設定代行オプション料金
オプション名 | 金額 |
---|---|
ユーザーカウント設定(10アカウント) | 10,000円 |
WordPressインストール | 10,000円 |
SSL証明書設定代行 | 8,000円 |
レンタルサーバー引越しパック | 30,000円 |
カゴヤインターネット
レンタルサーバープラン月額料金3,456円の設定代行オプション料金
オプション名 | 金額 |
---|---|
代行作業9時-21時の1作業1時間あたり | 10,800円 |
代行作業21時-9時の1作業1時間あたり | 21,600円 |
どのサービスでも大きく設定代行オプションの料金に差があるというわけではないことが分かります。差がついたとしても概ね数千円程度の差になります。設定代行オプションは価格差によって選定するのではなく、あくまでもレンタルサーバーにどういった設定代行オプションで作業を省力化できるメニューが用意されているか、という基準で考える必要があります。
また、安価なレンタルサーバーやそれなりの価格設定がされている有名レンタルサーバーであっても設定代行オプションが用意されていないことも多々あります。
設定代行オプションがあれば、人事異動の季節に大量のメールアドレスのメンテナンスが必要となった時、もし人手不足でレンタルサーバー設定作業に手が回らないのであれば、この設定代行が役に立つことになります。
例えば退職や異動で使われなくなるメールアドレスの転送設定や削除設定、新たに入社した社員のメールアドレス新規作成、残存するメールデータが無駄な領域をとっているのを削除する、といった人事異動に伴うメール関連のメンテナンスも専任の管理者であれば日常業務の延長でできるものですが、兼任の担当者の場合にはなかなか作業に手間取ってしまうかもしれません。
こういった「時間や人手が足りないために、誰かにお願いしたい。」という状況に陥った時にも、設定代行オプションサービスを活用することでどうにか人手不足を乗り越えることができます。
設定代行がないようなレンタルサーバーではすべての設定作業は自分でどうにかする必要があります。逆に言うと設定代行があるレンタルサーバーでは担当者である貴方の手が回らなくなったときに「とっておきの切り札」として使える手段を用意できることになります。
俗な言い方をすると、お金で解決、ということです。
企業で人を一人雇い入れるのはかなりの費用が必要となってしまうのでハードルが高いのですが、忙しい時期のレンタルサーバー作業をこういった設定代行を発注するだけであれば、代わりにやってくれる人を雇うよりかなり低いハードルで作業をやってもらえることになります。
設定代行サービスに頼る~レンタルサーバー各社設定代行比較 まとめ
「設定代行サービス」を使えば、メールやデータの移行も代行してくれます。メニューは各社によって異なるので金額だけで選ぶのは間違い。作業をどれだけ省力化できるかで選びましょう。
まとめ
今回ご紹介したのは主に「サポート」と「設定代行オプション」に着目したレンタルサーバー選定です。
一つのレンタルサーバー選定時の視点としてサポートと設定代行オプションにも注目しています。
- 一個人としてのレンタルサーバーの利用なのであれば、性能比較と費用によってレンタルサーバーを選定したとしてもさほど問題はありません。
- 企業の担当者としてレンタルサーバーを比較検討しなければならないとしたら、その規模の多寡に関係なく、サポートの力の入れ具合も確認しておきたいポイントです。
- あわせて、設定代行オプションの活用によって、費用を多少掛けてでも期限までに完了させる、という選択肢がある、という点もチェックしておきたいポイントです。
サポートに頼るという行為は、知識や経験と関連性がないということも前提としておきましょう
- 経験豊富な担当者であっても、レンタルサーバーのサポートに助けられることがあります。
- サポートのレベルが高いレンタルサーバーを選定することが有事の備えとなります。
設定代行サービスはすぐに使わないにしても、覚えておくと後々有用かもしれません
- 知識・経験不足の設定やインストールを代わりに実行してもらう、という状況で有用
- 自分でできる作業とはいえ人手が足りない、という状況で設定代行にお願いすることで、人を雇うことなく人手を増やせる、と考えることもできます。
レンタルサーバー会社が「サポートに力を入れている」のも「設定代行オプションで顧客ができない作業を実施しようとする」のも、すべては「顧客が困った時に(有償ですが)力になろう」という姿勢の表れと評価することができます。だからこそサポートの受け答えのレベルが高かったり、設定代行オプションのサービスメニューが豊富だったりするわけです。より顧客に寄り添ったサービスを展開しているともいえます。
ぜひ、顧客に寄り添っているサービスもそのレンタルサーバー比較に入れてみてください。
レンタルサーバー移行とは家の引っ越しに似ている まとめ
レンタルサーバーの移行はまさに家の引越しと似ています。手間と時間がかかります。