WordPressでWebサイトや記事を作成した際に、パーマリンクの設定に困ることはありませんか。
WordPressデフォルトの設定ですと記事ごとに英数字の固有IDがパーマリンクに設定されます。しかしパーマリンクは記事の投稿日や投稿名など任意の文字に設定できることをご存知でしょうか。
Webサイトのページや記事が増えた際に内容やテーマごとにカテゴリーを分けていくと思います。パーマリンクもカテゴリーごとに変えていくとWebサイトの訪問者にとって親切になりますし、SEO対策の観点からも注目すべきと言えます。
本記事では下記を紹介します。参考になさってください。
- パーマリンクとは何か
- パーマリンクを設定する際に気をつけること
- WordPressにおけるパーマリンクの設定方法
目次
パーマリンクとは何か
パーマリンクとは、Webサイトのページごとに設定するURLです。URLはWebサイトのドメイン名と設定する任意のパーマリンクを合わせて構成されます。パーマリンクは記事投稿の日付や任意の投稿名など自由に設定することができます。
https://example.com/2021/post-name/
上記の例では「https://example.com/」がドメイン名、「2021/post-name/」がパーマリンクです。
Webサイトの記事数が増えたり、記事のテーマや内容ごとにカテゴリーを設定した場合に、その記事がWebサイトの中でどのような記事か分かるパーマリンクに設定することで、Webサイト訪問者やGoogleなどの検索エンジンにとって見つけやすい、かつ、わかりやすいWebサイトになります。
パーマリンクを使ってわかりやすいURLにすることはGoogleも推奨しています。
引用:シンプルなURL構造を維持する
パーマリンクをWebサイト制作初期に設定すべき理由
パーマリンクの設定はWebサイト作成の初期に設定しておくことが重要です。Webサイトを作成してしばらくしてからパーマリンクを設定、変更すると下記のような問題が生じます。
- 他のWebサイトからのリンクが無効になる
- SEO評価がリセットされる
それぞれ具体的に見てみましょう。
他のWebサイトからのリンクが無効になる
パーマリンクを設定する、または設定を変更するとそのページのURLが変更になります。つまり、他のサイトやブックマークに設定していたリンクをクリックするとパーマリンクを変更したページへのアクセスができなくなります。
特殊な設定を行うことで新しいURLへ自動的に遷移させることも可能ですが、その設定自体に手間がかかったり、その設定のメンテナンスをし続けなければなりません。
そのためWebサイトの制作初期段階でパーマリンクの設定を行い、なるべくあとから変更を行わないようにWebサイトの運営をすることをおすすめします。
SEO評価がリセットされる
パーマリンクを変更するとURLが変更になることはお伝えしましたが、URLが変更になると検索サイトからは別ページの扱いになってしまいます。Webサイトに対するSEO評価がリセットされてしまいます。また、SNSである「いいね」などの評価もリセットされてしまいます。せっかく積み上げてきた評価を無駄にしてしまうことにもなりかねません。
この点からも、なるべくあとからパーマリンク変更を行わないようにWebサイトの運営をすることをおすすめします。
パーマリンクを設定する際に気をつけること
Googleはユーザビリティの向上に力を入れており、「シンプルなURL」を利用することを推奨しています。Googleが推奨するシンプルなURLにするためのポイントを紹介します。
Webサイトの構造に沿って設定する
パーマリンクはWebサイトにおいてその記事がどのような位置づけなのかが分かるように設定することをおすすめします。
例えば下記の例ですと「https://example.com/」というWebサイトの「2021」年に作成した「post-name」という記事ということがひと目で分かります。
https://example.com/2021/post-name/
このようにWebサイトの構造に沿ったパーマリンクを設定することはGoogleでも推奨しており、Webサイトを立ち上げた初期段階からWebサイトの構造を意識してパーマリンクを作成することをおすすめします。
日本語のパーマリンクを避ける
パーマリンクには日本語を設定することも可能です。インターネットブラウジングの仕組みとしては、日本語の部分は自動的に英数字に置き換えられてブラウジングされます。これは厳密に言うと日本語そのものはURLとして利用ができないので自動的に日本語を意味する英数字にブラウザが変換するためです。
一般的に日本語を表現する英数字に変換すると、長いURLになります。これにより扱いにくい情報になってしまい、一見すると怪しいURLとも思われかねません。
以上の理由からパーマリンクには日本語を使わず英数字を利用することをおすすめします。
URL内のキーワードは記号で区切る
パーマリンクでは英数字の他にもハイフン(-)とアンダースコア(_)が利用可能です。複数の英単語を利用したパーマリンクを作りたい場合は単語同士をハイフンやアンダースコアでつなぎます。
Googleではアンダースコアよりもハイフンを使用することを推奨していますので可能な限りハイフンを設定しましょう。
短くシンプルなものにする
パーマリンクは短くシンプルなものをおすすめします。GoogleはシンプルなURLを推奨していますし、何しろWebサイト訪問者がパーマリンクを見る際に意味を理解しにくいです。
SEOへの効果
パーマリンクを設定するとSEOに効果があるかははっきりしない点があります。これは検索エンジンの仕組みや基準をGoogleなどの検索サイトが明確にしていないことが理由です。しかし、検索エンジンの自動チェックでは複雑なURLよりはシンプルなURLにしたほうが検索上位に表示されやすいという意見もあります。
複雑で長いパーマリンクですと検索エンジンがURLを読み込めず、良質なWebサイトであると判断されづらくなる場合があります。
検索エンジンでも理解しやすい、シンプルでわかりやすいパーマリンクにしておいたほうが何かと安心です。
WordPressにおけるパーマリンク設定方法
WordPressでパーマリンクの設定を行う方法を説明します。
WordPressの管理画面にログインし、「設定」をクリックします。
次に「パーマリンク」をクリックします。
パーマリンクの設定画面が表示されます。
「共通設定」から任意のパーマリンクタイプを選び「変更を保存」で設定完了です。
なお「カスタム構造」を選ぶと任意の文字に設定することも可能です。自身のWebサイトに合ったパーマリンクを設定してください。
記事のカテゴリー名をパーマリンクに設定する方法
カスタム構造の設定例として記事のカテゴリー名をパーマリンクに設定する方法を紹介します。この設定を行うと「カテゴリー名 + 記事名」がパーマリンクになります。
- 先程の「パーマリンク設定」の画面で「カスタム構造」を選択する
- 「利用可能なタグ」から「%category%」と「%postname%」をクリックする
以上で設定は完了です。「変更を保存」をクリックします。
まとめ
本記事では下記を紹介しました。
- パーマリンクとは何か
- パーマリンクを設定する際に気をつけること
- WordPressにおけるパーマリンクの設定方法
パーマリンクを使ってわかりやすいURLにすることはGoogleも推奨していますが、何しろWebサイトを訪問してくれる方にわかりやすくなるという利点があります。
シンプルでわかりやすいパーマリンクをWebサイト作成初期に設定してWebサイトを運営することをおすすめします。