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Movable Typeが多くのサイトで選ばれる理由とは?5つの特長をわかりやすく解説

Movable Typeが多くのサイトで選ばれる理由とは?5つの特長をわかりやすく解説 Movable Typeが多くのサイトで選ばれる理由とは?5つの特長をわかりやすく解説

こんにちは! シックス・アパート株式会社 製品企画シニアマネージャーの早瀬です。

iCLUSTA+ のレギュラー/プロプランをご利用ならば、CMSソフトウェア Movable Type(ムーバブル タイプ)の1ユーザー版を無料でお使いいただけるのをご存知ですか? Movable Typeは、シックス・アパートが開発・提供しているCMSで、国内の多くの企業や団体、学校などのウェブサイトのシステムとして広く利用されています。

これから、iCLUSTA+ で利用できるCMSのひとつであるこの Movable Type について、私からくわしく紹介していきたいと思います。CMSを選ぶ際の参考になれば幸いです。

初回となるこの記事では、Movable Type がこれまで多くの方に選ばれてきた理由とも言える特長について解説します。

Movable Type が選ばれてきた理由

Movable Type は、2001年10月に米国サンフランシスコでブログソフトウェアとして生まれました。長くウェブ制作に関わっている方なら、名前ぐらいは知っているという方もいるかもしれません。

現在ではウェブサイト構築・運用のためのCMSプラットフォームへと進化。その信頼性を評価いただいて、国内5万社以上の企業、自治体、教育機関、官公庁などのウェブサイト構築に活用されています。
2015年度から7年連続して、商用パッケージ型CMSの国内導入シェア1位(数量ベース)を獲得(富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場』2016年版〜2022年版[2015年〜2021年度実績])。

Movable Type は、利用形態に合わせていくつかの製品ラインナップをご用意しているのですが、ここでは iCLUSTA+ のサーバーにインストールして利用できる「Movable Type ソフトウェア版」についてお話していきます。以降、文中に登場する「Movable Type」は、この「Movable Type ソフトウェア版」のこととご理解ください。

Movable Type の特長はいろいろとあるのですが、今回は、多くの方々にご支持いただいている理由として、「Movable Type ならできる!」という5つのポイントをピックアップしてみました。

  • プログラミングの知識が無くても独自の「テンプレートタグ」を使って構築でき、思い描くデザインを形にできる
  • REST/JSON方式でデータの取得や更新ができる「Data API」で、ワンソース・マルチユースを実現できる
  • コンテンツを構造化してストックする「コンテンツタイプ」でデータの可用性を高めることができる
  • 凝ったレイアウトの記事でも「ブロックエディタ」で投稿者に複雑なHTMLを意識させない編集画面を、制作側で用意することができる
  • CMSと公開サイトのパスの分離など、より安全性を高めたサイト構築ができる

以上5つです。それでは、それぞれについてご説明していきましょう。

独自のテンプレートタグ「MTタグ」で思い通りのデザインを形にできる

Movable Type でウェブサイトを構築するには、まず「テンプレート」を作成します。このテンプレートを作る際に、PHPなどのプログラミング言語の知識は無くてもかまいません。HTMLに Movable Type 独自のテンプレートタグ「MTタグ」を埋め込むことで、ウェブサイトのテンプレートを柔軟に作り込めます。

このMTタグは、HTMLやCSSを自由に書ける方であれば、比較的取っつきやすく、容易に扱うことができるかと思います。もちろん、CSS、JavaScript などのコードも管理でき、プログラマー不在でもフロントエンドの知識だけで思い描いた通りのデザインを形にすることができます。

MTタグの編集画面

また、ウェブサイトのページ以外にも多種多様な形式で出力できます。たとえば「RSS形式で出力して、ニュースアグリゲーションサービスに最新記事を投稿」「EPUB形式で出力して電子書籍を作成する」などが可能です。

「Data API」を利用することでワンソース・マルチユースを実現できる

Movable Type では、コンテンツを管理するためのデータベースと、出力するための仕組みが完全に分離されています。テンプレートを作成して出力することも可能ですし、「Data API」を使ってデータの取得や更新をすることもできます。「Data API」はJSON形式のデータを入出力する一般的な REST API になっているので、さまざまなプログラミング言語から利用することができます。

Data API をフル活用するにはプログラマーの手が必要になる部分もありますが、その分、コンテンツの出し入れを柔軟にでき、複雑な機能を搭載できます。

アイデア次第でいろいろなことができますが、たとえば……

  • Movable Type で作成したサイトの最新情報を、外部のサイトやデジタルサイネージなどに呼び出して掲載する
  • ウェブアプリやスマートフォンアプリなど、独自の投稿ツールを作成してサイトを管理する
  • 自社のシステムと連携して、システム内のアプリから Movable Type のコンテンツを利用する

といったことができます。

Data APIの利用イメージ

また、Movable Type でウェブサイトとしてページなどを出力せずに、ただコンテンツを管理するだけの仕組みとして利用することも可能です。

「コンテンツタイプ」でデータの可用性を高めることができる

「コンテンツタイプ」と聞いても、ピンと来ない方が多いかもしれませんが、Movable Type 7 から搭載されている機能で、記事やウェブページと同様に「Movable Type で管理されるコンテンツのひとつの形」と考えていただければよいかと思います。

コンテンツタイプを利用すれば、出力結果を考慮して構造化されたデータを作成でき、そのコンテンツタイプ同士をリンクさせることもできるます。コンテンツを要素ごとにコンポーネント化して、その再利用が容易になることで、コンテンツの「可用性」が高まります。

シンプルな例として「セミナー告知ページ」での活用方法を紹介します。

コンテンツタイプ[セミナー・イベント情報] → セミナー・イベントの概要を掲載
コンテンツタイプ[登壇者プロフィール] → セミナーの登壇者のプロフィールを登録

用意したコンテンツタイプに、それぞれ「コンテンツデータ」として内容を入力してストックしていきます。

コンテンツデータ編集画面

そして、セミナー・イベント情報のページで、そのセミナーで登壇する人を登壇者プロフィールから選択して紐付けて表示させることができます。

セミナーのサイトイメージ

登壇者のプロフィールに変更があった場合、[登壇者プロフィール]のコンテンツデータを修正すれば、セミナーのページ内に紐付けられている登壇者の情報も自動的に修正されるので、煩雑な修正作業も不要になります。

実際はもっと複雑に利用するケースが多く、どうやってコンテンツタイプを作るの?と悩む方も多いかと思いますので、コンテンツタイプの作り方、使い方については、いずれくわしく解説したいと思います。

「ブロックエディタ」で投稿者に複雑なHTMLを意識させない編集画面ができる

Movable Type では、コンテンツの中身をブロック単位で作成する「ブロックエディタ」が搭載されていますが、その新バージョンとして「MTBlockEditor」というプラグインを提供しています。このプラグインは、2023年秋にリリース予定の「Movable Type 8」に製品に同梱される予定になっています。

ブロックエディタとは、要素ごとのブロックを追加しながら編集、並び替えができる機能で、標準では、テキスト、画像、ファイル、HTML、oEmbed、罫線、テーブル、マルチカラム(2列、3列、4列)の8種のブロックが用意されています。

この標準ブロックに加え、「カスタムブロック」機能で独自のコンテンツに合わせた要素のブロックが追加できるのが、このブロックエディタの便利なところ。それぞれのコンテンツの形式に合わせた要素のブロックとそのデザインを制作側で用意しておくことで、実際にコンテンツを投稿するユーザーがより使いやすい編集画面を作ることが可能になります。

なかなかイメージがわかないかもしれませんが……このブロックエディタについては、次回、Movable Type のプラグインの紹介と合わせて詳しくご紹介します!

CMSと公開サイトの分離がしやすく、より安全性を高めたサイト構築ができる

CMSの管理画面のURLが、公開サイトの直下などの決められた場所になってしまったり、サイトの直下に /admin のように追加することで管理画面URLが推測できてしまったりするのは、サイトの乗っ取り、改ざんの被害に遭う可能性が高くなり、大変危険ですよね。

Movable Type では管理画面のパスやCGIスクリプト名を自由に変更できるので、推測されにくい場所で管理することが可能です。

この他にも、ユーザーごとに細かな権限を設定できたり、不正ログインに対するアカウントロック機能が搭載されていたりなど、セキュリティを強化しやすい機能も搭載しています。

Movable Type は静的生成でのご利用を中心(※)としていることなどから、セキュリティリスクを低減したサイト設計・運用を行いやすいCMSと言えます。しかし、インターネット上で利用されるソフトウェアである以上、セキュリティ問題と無縁ではいられません。
※ 動的に出力することも可能です。

そのため、シックス・アパートでは「セキュリティ対策ガイド」を公開し、セキュリティリスクの低減に向けたさまざまな対策についてご案内をしています。

以上、一つひとつを掘り下げるととても長くなってしまうので、初回は駆け足で5つの特長をピックアップして解説させていただきました。

ちょっとMovable Type触ってみようかな……と思っていただければ嬉しいです。なお、iCLUSTA+ へのインストール方法については、編集部で執筆された記事に詳しく書かれているので、以下記事をご覧ください。

Movable Type(ムーバブルタイプ)とは?WordPressとの違いも合わせてわかりやすく解説 | レンタルサーバー向上委員会

次回は、Movable Type 機能を追加できるプラグインの紹介、特にブロックエディタプラグインについて詳しく説明したいと思います。

この記事を書いた人

早瀬将一さま

早瀬将一

シックス・アパート株式会社 プロダクトシニアマネージャー。CMSプラットフォーム「Movable Type」シリーズの製品企画を担当。

以前は同社でテクニカルサポートを担当、さらに合同会社アライアンス・ポートでWebディレクター職を経て現職についたこともあり、ユーザー視点にたった製品開発を心がけています。

また、個人ではインタラクティブ作品の制作、ドローンなどの動画撮影も得意とし、地元観光課の公式動画を制作するなど、さまざまな活動を行っています。

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