サーバーが落ちる、あまり想像できないと思います。「レンタルサーバーは動いていて当たり前」。そういう認識が大半だからです。しかしながら、「落ちないサーバー」はありません。これは「運良く」そのタイミングに出くわさなかっただけで、もしビジネスタイムでサーバーが落ちたら・・・。今回はサーバーダウンの惨事に、いかに対応するかについてお話します。
個人事業主としてフリーエンジニアをしている木下です。
ITエンジニア不在の中小企業でサーバー運用管理業務を普段実施しています。
その契約先ではWebサイトや電子メールの機能を実現するためにレンタルサーバーを契約されているケースがほとんどです。
仕事上、レンタルサーバーの新規導入や乗り換えに携わることが多くありますが、選定において「どれも良く見えて選べない。」といったご相談を受けることがあります。 ですが打合せを重ね要件を絞り込んでいくと必ず次のような話をいただきます。 「費用はソコソコ掛かってもいいので停止しないサーバーが良いよね。」
サーバーが止まった時の「責任の所在」
上記の言葉、起点になるのはサーバーの耐障害性です。
例えば、
「サーバーが停止してしまって、その対処をしながら顧客の連絡に応対していたから家に帰れなかったよ。」
自社で運用管理しているサーバーを顧客やユーザーに提供している場合、障害がひとたび発生してしまえば、その障害を解消するまでは管理者が開放されないことは珍しいことではありません。
他にも、
「サーバーが停止してしまって、その原因が新しいバグだったせいでネット検索しても情報がなかったんだよね。」ということもあります。
いま使っている環境で発生する障害が必ずしもインターネットで検索して情報がヒットするとは限らず、そうなると延々と原因が特定できないまま動作確認を実行しなくてはならなくなります。
障害によるサーバー停止は根本的な原因を取り除かなければ再発することも多く、
「また、サーバー停止しているよ。最近多いじゃないか。」
と担当している貴方が責められることになってしまうこともよくあります。
レンタルサーバーを契約していても、
「顧客に提供しているレンタルサーバーが停止して、対処完了までずっと待つことになって辛かった。」ということもあります。
サーバーの停止に伴い契約しているレンタルサーバーが再稼働の確認が取れるまでひたすら待つケースです。
再稼働後は動作確認や障害の原因について顧客に説明する必要があるため、障害が解消するまでは待機しなくてはなりません。
サーバーが止まった時の「責任の所在」まとめ
サーバーが止まると担当者の責任が問われ、問題解決まで時間と労力を使うことになります。自社だけでなく、顧客にも影響が出る可能性があります。